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爪噛みについて(5歳児)

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最終更新日:2024年3月25日

子どもの脳は5歳頃から著しく発達すると言われています。爪が気になる、手持ちぶさた等の些細なきっかけから、無意識に爪を噛むのが癖になるケースが一般的です。しかし一方では、不安やストレスなど緩和する大小行動とされる捉え方もあります。脳の発達過程にあって、周りの状況が少しずつ分かり始める中で、自分の気持ちを言葉でうまく表現できなかったり、頑張っても思うようにできなかったりと、葛藤を生じ爪噛みとして表れるとも考えられます。指しゃぶりや爪を噛むといった口唇部分の行為は、精神的な安定をもたらす作用があるとされています。
 まずは、爪を噛む行為を止めさせようとするよりも、爪を噛むようになった頃、何か環境に変化がなかったか?そうした背景を把握する事が、癖を解消する手がかりになります。噛んでいるお子さんの手をそっと取りギュッと握ったり、抱きしめるといったスキンシップで対処する事で、親の愛情が伝わり安心感にもつながっていくのではないでしょうか?
 また、手を口に近づけない工夫として、以下のような方法があります。
・手遊びやあやとり、折り紙等の手を使う遊びに誘ってみる。
・ストレスボールやプラスティック粘土を使って別の習慣に置き換える。
・イラスト入り絆創膏を貼ったり、爪噛み帽子用のマニキュア等の市販品を試してみる。
 忙し合間の時間ではなく、きちんと向き合う時間づくりを意識する事で、お子さんの反応も少しずつ変わっていき、心の成長と共に、癖は自然になくなっていきます。お子さんが抱えている問題は成長のしるしと理解し、焦らずに向き合っていきましょう。