子どもの離乳食について(初期)
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最終更新日:2024年8月28日
子どもの発育、発達の状況に合わせて離乳食をすすめましょう。
離乳食ってなぜ必要?
生まれてから母乳やミルクだけで大きくなってきた赤ちゃんが、
大人と同じように3回の食事で成長や活動に必要な栄養が摂れるように
練習する最初の過程の食事を離乳食といいます。
赤ちゃんから子どもへの体の成長(体の組成や、消化吸収能力、咀しゃく力等)にあわせて食事の形態を変えて、
いろいろな食品から必要な栄養が摂れるように練習していく必要があります。
開始は生後5~6か月頃から、遅くとも7か月までには始めましょう。
子どもの成長・発達の順序はみな同じですが、発達のスピードは個性と一緒で一人ひとり異なります。
ついつい、ほかのお子さんと比較したり、月齢やすすむ速さが気になりますが、
子ども一人ひとりの個性に合わせて、食事のリズムを身につけ、楽しく食べる体験をふやせるように1年~1年半ほどかけて着実に進めていくことが必要です。
離乳食を始める前に
離乳食を始めようと思う2週間~3週間前ほどから準備しましょう。
準備をしていなかったらから、離乳食がうまくいかないというわけではありませんので
無理のない範囲で行いましょう。
(離乳食を始める前に)生活リズム・スプーンの練習(PDF:444KB)
(離乳食を始める前に)あると便利なもの(PDF:903KB)
開始前のポイント
離乳の開始前の子どもに、果汁やイオン飲料を与えることは栄養学的に認められていませんので注意しましょう。
離乳食の始め方(初期)
離乳食開始の目安
(1) 授乳の時間がだいたい決まり、生活のリズムができてきた
(2) 生後5か月~6か月ごろである
(3) 首のすわりがしっかりとしてきた
(4) 大人が食べている様子をみて、興味を示す
(5) よだれの量が増えてきた
(6) スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなった
個人差がありますので、お子さんの成長を楽しみながその時期が来るのを待ちましょう。
離乳食(初期)のポイント
最初与える食品は、すべて滑らかにつぶしたものを
目安は、スプーンを傾けると「トロトロ」と流れる滑らかなポタージュ状です。
味付けは素材の味を大切に
はじめのうちは、新鮮な食材を使用し味付けは不要です。
最初は1さじから
初めて与えるものは、1日1回1さじ(約5ml)ずつ与えましょう。※
子どもの様子を見ながら、量を増やしましょう。
※1さじ:赤ちゃん用のスプーン3さじ程度
【資料】初期:初日からのすすめ方(PDF:298KB)
与える時間
一日の授乳リズムを整えて、時間がだいたい決まったら、授乳の前に離乳食を与えます。
生活リズムを整えることで、おなかがすいたタイミングで離乳食を食べられるようにしていきます。
与えるときのポイント
ゆったりとした気持ちで、優しく目線をあわせて声かけしながら与えましょう
(1)赤ちゃんを抱っこし、姿勢を少し後ろに傾けるようにしてみましょう。
(2)スプーンを下唇に当て、ちょんちょんとサインを送り口が開くのを待ちます。
(3)舌の真ん中に離乳食をのせてあげます。唇が閉じるのを待ちます。
少しでも口に運べたら、食後の授乳時に「離乳食おいしかったね、よくできました」等と
優しく声をかけてあげましょう。
離乳食(初期)口の動き
舌は前後に動きます
● 舌は前後にしか動かない状態
● 下唇を閉じて「ごっくん」を覚える時期
離乳食(初期)の形態
10倍がゆをつくり、すり鉢や
スプーンの背で滑らかになるまで
つぶします。とろみは、
おかゆをつくるときにできる
上澄みや白湯を利用しましょう。
離乳食を作るには
離乳食は、子どもの飲み込む力や消化の能力に合わせて進めます。
生まれて初めて食べる、母乳・ミルク以外の食事です。
「せっかくだから、作ってみよう」でも「何から作ればよいのかわからない」そんな時に、ご覧ください。
冷凍で作り置きする場合は、1週間をめどに使い切ってください。
おかゆと野菜の調理方法
母乳の味に一番近いおかゆからスタートしましょう!
好き嫌いはまだありません、いろんな味を試しましょう
卵や豆腐の調理の方法
たんぱく質を取り入れていきましょう(豆腐と卵)(PDF:395KB)
体を作る大切な素材となります。体の組成が変わってくる時期に適切に取り入れましょう。
おおむね、離乳食(初期)の後半ごろから少量ずつ試しましょう。
離乳食をすすめるときに注意したいこと
始めるときに確認しましょう
赤ちゃんの健康状態が良いのが大前提です
必ず、赤ちゃんのご機嫌や健康状態(体温や便の様子)に注意しながら与えます。
便は、食べるものや体温、腸の成長に従ってゆるくなったり固くなったりします。
普段の様子と異なる状態が続く場合は、離乳食はすすめず、医師に相談しましょう。
注意が必要な食材
● はちみつ・黒糖 (乳児ボツリヌス症予防のため、1歳までは与えないようにしましょう。)
● 卵白 (食物アレルギー発祥のリスクが高いため、黄身が食べなれてからにしましょう。)
● 牛乳 (栄養の偏りを招く恐れがあります。飲用は1歳過ぎてからにしましょう。)
● 青魚 (サバ、イワシ等油の多い魚は、下痢をひきおこすことがあります。)
衛生面への配慮
赤ちゃんは、細菌類への抵抗力が弱いため、食中毒症状が重篤化しやすいといわれています。
● 調理や介助をする際は、よく手を洗いましょう。
● 食材は新鮮なものを使用しましょう。
● 加熱の際は、十分によく火を通しましょう。
● 器具や、食器はよく洗い清潔を保ちましょう。熱湯消毒も有効です。
● 冷凍の作り置きは、密閉し約1週間を目安に使い切りましょう。
食物アレルギーについて
● 食物アレルギーの発症を心配して、離乳食の開始や特定の食物の摂取を遅らせることは、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、お子さんの発育に合わせて生後5~6か月頃から始めましょう。
● 離乳食を始めるにあたり、新しい食品については最初は1日1回、1さじ(特に卵を始めるときは耳かき1杯程度)から始めましょう。
● 離乳食をすすめている中で、食物アレルギーが疑われている症状が出た場合は自己判断で食品の中断などは行わず、医療機関を受診し医師の指示に従いましょう。
食事を楽しみましょう
● 食材は旬のものを使用することで、新鮮さだけでなく四季の味わいを楽しむことができます。
● はじめのうちは、味付けは不要です。素材本来の味を味わうことで、
赤ちゃんがもつ「味を感じる力」を育てます。味付けをするなら、
野菜スープ(野菜を水煮した汁)やだし(昆布、干しシイタケ)を使って味付けします。
【資料】”だし”の取り方(PDF:472KB)
母乳育児の場合に不足しやすい栄養素
鉄・ビタミンD
生後6か月ごろからは、鉄欠乏やビタミンDが不足しやすいといわれています。
母乳育児に限らず、
離乳食は適切な時期に初め、成長にあわせて必要な栄養を豊富に含む
食品を積極的に取りましょう。
離乳食を初めて1か月ほど経ったら
離乳食(中期)へすすみましょう
ごっくんが上手になり、食べられる量や種類が増えてきたら
1日に2回、授乳とワンセットで離乳食を与える食事のリズムになります。
中期の時期は、体の大きさの伸びは緩やかになります。
体内の消化吸収能力が発達し、「内臓」と「筋肉」が育つ時期です。
そのため咀しゃく力と、色々な食品を消化吸収する能力を訓練していきます。
離乳食中期~後期へのすすめ方はこちらから
離乳食のすすめ方について相談したいとき
すくすく育児相談会
離乳食に関する個別の相談会を行っています。
【要予約】詳しくはこちら(すくすく育児相談会関連ページ)
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また、相談会では赤ちゃんの計測や乳児期の悩みやご心配ごとなどを保健師、助産師、臨床発達心理士にご相談いだだけます。
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毎週月~金曜日 8時30分~17時15分 (祝日、年末年始はお休み)
離乳食の情報について知りたいとき
公益財団法人母子衛生研究会監修の離乳食の情報ページです。
赤ちゃん&子育てインフォトップページ < 妊娠・出産・子育て情報 < はじめての離乳食(外部サイト) からご覧ください。
離乳食の始め方から、月齢にあわせたレシピや食事のバランスまた、離乳食の進行に合った食材の使い方などが掲載されています。ぜひご活用下さい。
厚生労働省のホームページです。すすめかたの参考にしてみましょう。
生後5か月からの「離乳スタートガイド」別添スケジュール(PDF:3,291KB)
厚生労働省2019年子ども・子育て支援推進調査研究事業資料
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このページは、健康づくり課が担当しています。
〒916-0022 鯖江市水落町2丁目30番1号(アイアイ鯖江内)
健康増進グループ
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