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石部神社の算額

ページ番号:351-728-160

最終更新日:2025年1月25日

石部神社算額

指定概要

指定 《市指定 第27号》 平成2年11月5日
所在地

鯖江市磯部町 石部神社

管理者 磯部町
時代 明治時代
員数 1枚

概要

 江戸時代に発達した日本独自の数学を「和算(わさん)」という。有名な数学者に江戸の関孝和(1640頃~1708)がおり、和算の発展に大きな業績を残した。鯖江にも磯部村に、金粕久美・保美という父子の数学者がいた。彼らは福井や鯖江の算学塾で学び、今立郡地方で和算を指導していたと伝えられる。
 大きさは縦37cm、横119cm、材質は桧材で、福井県では数少ない絵付き算額である。絵が美しく、保存状態も良好である。算額に記された2つの問題は、連立方程式に関するものであるが、比較的易しい問題である。銘によりこの算額は、明治10年(1877)5月、磯部村の某氏によって奉納されたものとわかる。奉納者については、磯部村で和算を学んだ境口惣助と考えられるが、決め手がなく不詳である。
 なお、明治9年に磯部村27字鳥立山の石部神社・9字山王の山王神社・28字弁天山の八幡神社が現在地に遷座しており、本算額は三社建立を記念して奉納されたものと考えられる。

【本文】
奉納

今神社ヨリ酒貮石氏子者エ被下、男女共三百七人、男ヨリ女ハ三人少ク、
又男ヨリ女ハ三合少フシテ一人當リ何程カ問、
  答曰 男一人八合 
術曰、総数之内三人ヲ減、二割ハ女ノ數是ニ三ヲ合相乗シテ酒貮石ニ
加入シ、総人數ヲ以除是ヲ男一人ニ八合當リヲ知ル
  
今是ニ求魚ヲ、小鯛・海老総数合テ代金ニ及サルコト六百四十、小鯛ヨリ
海老ノ少キコト二十、小鯛ハ一ニ付五厘ツヽ、海老ハ一ニ付三厘ツヽ、海老・
小鯛ノ総代金ヲ問
  答曰 八十六錢
術曰、及サル数ニ三厘ヲ相乗シテ甲ト名、及サル數ニ五厘ヲ相乗シテ甲ニ加テ
乙ト名、二十ニ五厘ヲ相乗シテ乙ニ加テ丙ト名、二十ニ三厘ヲ相乗シテ丁ト名、
丙ノ内丁ヲ減シテ天ト名、五厘ニ三厘ヲ加テ内定一二段ヲ減シテ地ト名、地ヲ
以天ヲ除キ総代金ヲ得

明治十年丑五月二十三日
         磯部村  某

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