疾患別情報(任意予防接種)
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最終更新日:2023年9月11日
疾患ごとの病気の特徴、ワクチン、副反応についての説明が見られます。
各疾患・ワクチンの特徴
インフルエンザ
どんな病気?
インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
どんなワクチン?
現在国内で広く用いられているワクチンは、インフルエンザウイルスA型株2種類とB型株2種類のそれぞれを培養して製造されている4価ワクチンです。
インフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。
副反応は?
多くみられる副反応には、接種した場所の赤み、はれ、痛み等が接種を受けられた方の10~20%に起こり、全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが接種を受けられた方の5~10%に起こりますが、どちらも通常2~3日でなくなります。
また、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)が見られることもあります。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
どんな病気?
ムンプスウイルスの飛沫感染によって起こる感染症です。
主な症状は、発熱と耳下腺の腫脹、痛みです。
合併症としては、無菌性髄膜炎が最も多く、他に脳炎、膵炎、精巣炎、卵巣炎があります。
どんなワクチン?
弱毒性が確かめられている種ウイルスをニワトリ胚培養細胞で増殖させ、安定剤を加え、凍結乾燥したワクチンです。
おたふくかぜワクチンの発病予防効果は、約90%です。
副反応は?
接種2から3週間後に一過性の耳下腺腫脹や発熱が見られることがありますが、通常、症状は軽微であり、数日で軽快します。
A型肝炎
どんな病気?
A型肝炎ウイルスの経口感染によって起こる感染症です。
日本では、年間数百人の患者発生があるが、国内感染例の9割が二枚貝などの魚介類によるものと推定されています。
主な症状は、発熱、全身倦怠感、食欲不振で、黄疸や肝腫大などの症状が見られます。
どんなワクチン?
患者由来のA型肝炎ウイルスを培養細胞に増殖させ、乾燥凍結した不活化ワクチンです。
副反応は?
局所の発赤、疼痛、全身倦怠感、発熱などが数%にみられますが、特に重篤なものは報告されていません。
黄熱
どんな病気?
ウイルスを保有しているネッタイシマカ等に吸血されることで感染します。
黄熱ウイルスに感染しても、多くは発症しませんが、一部の感染者では、通常3から6日で突然の頭痛、めまい、発熱で発病します。体温は39から40℃に達し、筋肉痛が強く現れます。吐き気を伴うことも多くみられ、2病日以降にみられるFaget徴候(高熱にもかかわらず脈が遅くなる)が特徴です。
どんなワクチン?
黄熱ウイルスの病原性を極めて弱くして作成された生ワクチン(生きたウイルスを含むワクチン)であり、接種10日後には90%の接種者で十分な免疫が得られ、接種後14日後にはほぼ100%の予防効果があるとされています。免疫効果はほぼ一生持続すると考えられています。
副反応は?
接種部位の発赤、腫脹、疼痛、硬結や全身症状として頭痛、発熱、筋肉痛等があるが、1週間以内に軽快します。
狂犬病
どんな病気?
狂犬病にかかった動物(主に犬)に咬まれた部位から唾液に含まれるウイルスが侵入して感染します。
発症すると痛みを伴う発熱や咬まれた部位の異常等が現れ、100%死に至る疾患です。
ただし、通常人から人に感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。
また日本では、昭和32年(1957年)以降、人にも動物にも発症しておりません(海外で犬に咬まれ帰国後発病した輸入症例を除く)。
どんなワクチン?
狂犬病ウイルスをニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得られたウイルスを不活化した後、精製し、凍結乾燥したワクチンです。
狂犬病ワクチンは、狂犬病常在地域への渡航前の予防的接種(曝露前免疫)のほかに、狂犬病ウイルスを保有する動物に接触後の発症予防(曝露後免疫)にも使用できます。
副反応は?
注射部位疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、倦怠感、食欲減衰等の報告があります。
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