山があります。川があります。そして、やすらぎがあります。
　ふるさと鯖江の祖先たちは、王山古墳の昔から日野の流れにあすをみつめ、
豊かな大地のめぐみに感謝しながらたくましく生きてきました。
　わたしたちは、嚮陽（きょうよう）の心にふさわしい先人の歩みをうけつぎ、あらたな飛躍をめざして誓います。

輝く緑と澄んだ水　そして花につつまれた、そんな美しいまちを守ります。

すこやかな出会いがあり　ともに喜びをわかちあえる、そんなほっとするまちを育てます。

世界の友と手をつなぎ限りなく未来を拓く、そんな躍動するまちをつくります。

わたしたちは、鯖江市民です。ともに学び、ともに生きる鯖江市民です。

　豊かな自然と産業に恵まれた鯖江市は、先人のたゆまぬ努力より今日まで丹南地域の中核都市として発展してきました。
　しかし、高齢化、国際化、高度情報化、都市化が進展するなかで、本市をとりまく諸情勢は急速に変化し時代は新たな展開を迎えつつあります。
　このような新しい時代を迎える中で、本市のもつ各種の資源、特性を最大限に生かすとともに、何よりも諸先輩の築かれたすばらしい歴史と伝統を引き継ぎ、私たち市民一人ひとりの郷土を愛する心と鯖江市民としての自覚や誇りを高めなければなりません。
　鯖江市制35周年の節目に市民生活の目標ともいえる鯖江市民憲章を制定し、市民が心を一つにして新しい鯖江市を築こうとするものです。

　前文および本文では、わたしたち一人ひとりが先人の築き上げた伝統を受け継ぎ、「清らかなまち鯖江を守り」「心豊かなまち鯖江を育て」「力あふれるまち鯖江をつくる」ことを通して、新たな飛躍を目指す決意をのべています。
　そして、夢のひろがるふるさと鯖江を創造し、新しい文化の輪をたえず広げていこうという熱意を示しています。
　後文では、新しい時代を切り開いていく先導的市民になろうという意気込みを表明して結びとしています。