眼育さばえプロジェクト
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最終更新日:2024年4月11日
市では、令和元年度より、シティプロモーションの一環として、新潟医療福祉大学と連携して「眼育(めいく)さばえプロジェクト」を本格的にスタートしました。
「眼育」は、福井県出身で「食育の祖」である石塚左玄の教えをもとに、福井から「食育」の大切さを全国、世界へ発信したように、眼鏡フレーム国内シェア約9割を占める「めがねのまちさばえ」から「眼育」を発信することで、幼児期の視力不良の早期発見や目の健康増進だけでなく、眼鏡・レンズの大切さも知ってもらうことを目的に事業を推進しています。
子どもの目の健康に関する意識を高める
人間の情報の約8割が目から入ってきます。子どもの成長過程において、その大切な目は就学前後の幼児期までにほぼ完成されるといわれています。目の成長時期に異常を発見してあげることが、子どもの将来につながることになります。
眼育さばえプロジェクトでは、3歳から5歳の就学前までの期間において、目の検査等のチェック体制を築いていきたいと考えています。
幼児期における視覚検診の充実、検査体制の強化
鯖江市では平成27年度から3歳児健診において、眼の屈折検査を導入し、弱視等の早期発見に努めていますが、令和元年度より、北信越で唯一の視機能科学科を有する新潟医療福祉大学・石井雅子教授と連携し、幼児期の子どもたちの視力検査体制の強化や眼の健康づくりを推進しています。
保育現場での眼の健康に関する実践活動
子どもが遊び感覚で視力検査を受けることができるよう、レッサーパンダをモチーフにした視力簡単スクリーニングキットを製作。令和元年5月に、せきいんこども園および早稲田保育所の5歳児を対象に眼の健康紙芝居と検査(見え方チェック)を実施。
紙芝居で園児たちに目の大切さを教える学生
新潟医療福祉大学石井雅子教授
園児にキットの使い方を説明する学生
園児がキットを使って見え方をチェック
令和3年度 子供の眼の健康委託講習の実施
令和3年10月10日の眼の愛護デーに合わせて、あいあいにゃんこ眼の健康体操パネルを使用し、にゃんこと一緒に眼を動かして遊ぶ委託型講習を実施しました。講習の実施を希望する園に講習の手順動画とパネルが送付され、各園で保育士や保育教諭が講習しました。
紙芝居とあいあいにゃんこの眼の健康体操パネル
令和3年10月26日 立待保育所
令和3年11月26日 ゆたかこども園
令和3年11月15日 吉川保育所
就学前健診で視力検査と屈折検査を同時実施
令和元年8月には、就学前健診時に視力検査を単独で実施。就学前の最終チェックと学習の遅れなどを未然に防止するとして、屈折検査(通常は3歳児健診時のみ)も同時に実施、対象者の約9割が受診するなど、保護者の関心の高さが伺えました。
※スポットビジョンスクリーナーを使用した屈折検査を実施
「スポットビジョンスクリーナー」は、子どもさんは椅子に座ったまま、たった数秒で近視、遠視、乱視、不同視、瞳孔不同などの異常を検出することが可能な検査機器です。
令和4年就学時健康診断時および屈折検査
令和4年9月10日(土曜日)、9月11日(日曜日)に新潟医療福祉大学の協力のもと、就学時健康診断時にも屈折検査を実施しました。
学習面や生活面に支障が出る「視力不良」や「学童の近視化」を早期発見し、治療につなげることを目的としています。
令和2・3年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり実施できず、3年越しの実施となりました。
保育所と大学をオンラインでつないで「おめめの健康体操」を行いました。
令和2年10月29日に、かわだ保育所と新潟医療福祉大学をオンラインでつなぎ、講習会を開催しました。
スマートフォンやゲームの利用など、近年、子どもたちの視的環境が変化している中、目の疲れを和らげたり、視力低下防止に向けた取り組みです。
最初に園児たちに紙芝居で目の大切さを伝えました。子どもたちには、3つのお約束として
(1)きたない手で目をこすらない
(2)目に良い食べ物をすききらいせず食べよう(ニンジンは目によい野菜です)
(3)テレビやゲームはお休みをしながらやる など
紙芝居をとおして楽しく学んでいました。
また目の体操として、モニターに現れたハロウイーンのお化けの目の動きに合わせ、園児たちは、目を上下左右に動かしたり、首を回したりしていました。
目の健康紙芝居
「上視て、下視て」おめめの体操
幼稚園と大学をオンラインでつないで「おめめのカードゲーム」を行いました。
令和3年2月15日に、神明幼稚園と新潟医療福祉大学をオンラインでつなぎ、講習会を開催しました。
この日は、紙芝居とおめめの健康体操に加えて、「さばにゃんおめめのカードゲーム」を行いました。
このゲームは、トランプの「ババぬき」をヒントに、トランプに描かれたさばにゃんの「目」を見て、
同じ目の形をしたカードをそろえるというゲームです。
カードをよく見ることで、幼児たちの「見る力」を鍛えることができます。
同じ目の形をしたカードをそろえています。
眼の健康紙芝居贈呈式
2022年3月18日(金曜日)、「目の健康紙芝居贈呈式」を佐々木勝久鯖江市長、西澤正豊学長参加の下、オンラインで実施されました。
「眼の健康紙芝居」は、子供たちの眼の健康を守ることを目的とした紙芝居で、新潟医療福祉大学視機能科学科の学生8名(眼の健康まもり隊)が製作し、鯖江市に10セット寄贈されました。この紙芝居は、鯖江市内の子ども園等に配布され、眼の健康活動のため保健指導教材として使用されます。
「眼の健康紙芝居」の寄贈は、連携事業の一環、さらにSDGs(持続可能な開発目標)の中の2つの目標「3.すべての人に健康と福祉を」と「4.質の高い教育をみんなに」に繋がる取組みです。オンライン上で8名の学生が紙芝居を披露し、佐々木鯖江市長に西澤学長より贈呈されました。
SDGs目標達成に向けて、「眼育」に取り組みます。
SDGs目標4 「質の高い教育をみんなに」
持続可能な開発目標(SDGs)を推進している本市において、令和元年12月には、国連永久大使のアンワルル K. チャウドリー氏が来鯖。本市が推進するSDGsの取り組みを視察される中、私立あおいこども園にて「眼育」の取り組みを視察され、新潟医療福祉大学の石井教授をはじめ学生3人が、4歳児に「見る力」を育てるゲームを実施するなど、活動内容がSDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の実現や女性活躍に重点を置いていることなど、チャウドリー氏から高評価をいただきました。また、同日、新横江保育園4歳児を対象とした眼育も実施しました。
国連大使チャウドリー氏もゲームに参加(写真左)
園児たちもゲームを楽しんでいました
「さばえSDGs推進センター」で眼育さばえの取り組みを紹介しています。
国連が定めた「持続可能な開発目標SDGs」の推進拠点となる「さばえSDGs推進センター」が、令和2年9月12日にめがね会館9階にオープンしました。このセンターでは、SDGs17の目標達成に向け情報収集や鯖江市の取り組みを国内外に広く発信することで推進センターをPRしていきます。「眼育さばえ」については、目標4「質の高い教育をみんなに」の達成に向けた活動として取り組んでいます。
さばえSDGs推進センターでは、職員も常駐しており、SDGs関連商品やパネル展示・映像などを通して、鯖江市が推進するSDGsについて理解を深めることができます。
◆さばえSDGs推進センター
住所:鯖江市新横江2丁目3-4 めがね会館9F
TEL:0778-42-8938 FAX:0778-42-8939
開所時間:午前9時から午後5時
休館日:毎週水曜日・国民の祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)
SDGs17の目標をパネルで表示
「眼育さばえ」の取り組みを紹介
眼育さばえの啓発活動
眼育について理解を深めてもらうために
眼の健康に関するアンケート調査を実施しました。
新潟医療福祉大学と共同で、市内公立幼稚園、保育所(園)の通う保護者及び教諭、保育士に対して眼の健康に関するアンケート調査を実施しました。やはり時代の流れでしょうか、就学前児童において長時間のスマホ利用による視力の低下など、子どもの眼の見え方がどうなのかといった不安や、視的環境が子どもの発達に大きな影響を及ぼすといったことが懸念されているなどが考察されました。
保育士、幼稚園教諭の皆さんと懇談会を開催しました。
懇談会の様子
「眼育アンケート」の結果や健診の結果を踏まえ、市内公立保育所、幼稚園、こども園で従事する保育士、教諭の皆さんと懇談会を開催しました。石井先生からは、就学前児童の目の健康等についてお話がありました。保育士、教諭の皆さんと知識を共有するとともに、子どもたちの目の健康に対するご意見やご提案などをいただきました。
眼育さばえ絵本「メガメガくんのめがね」発行
メガメガくんのめがね
子どもたちに、幼児の眼と眼鏡の大切さを理解してもらうことを目的とした「眼育さばえ絵本 メガメガくんのめがね」を製作し、令和2年1月15日に発行しました。
視力不良は、子どもの健全な成長に大きく影響します。教育の場においても活用していただくとともに、保護者の皆様にもぜひ利用いただくことで、子どもの眼の健康と保護に役立てればと考えています。
絵本は、市内幼稚園・保育所(園)やアイアイ鯖江、子育て支援センター等に配布のほか、鯖江市役所売店およびオンラインストア「博進堂Yahoo!店」にて、1冊1,000円+税で販売(視力簡単スクリーニングキット付録)しています
※絵本の付録の「視力簡単スクリーニングキット」を使用した見え方チェックの動画を制作しました。
視力簡単スクリーニングキット
保育士目指す学生を対象に講義を行いました。
仁愛女子短期大学で講義をする石井教授
令和元年7月、仁愛女子短期大学にて、将来保育士や幼稚園教諭を目指す幼児教育学科の学生を対象に、新潟医療福祉大学石井雅子教授が特別講義を行い、視覚が発達する幼児期の眼育は大切であり、弱視などを早期発見するためにも眼の健康への理解を深めるようにと学生に対し説明しました。講義を受けた学生たちは、幼児期の子どもの眼の健康に関する話に関心を深めていました。
子どもさん向けに目の体操の動画を制作しました
新潟医療福祉大学視機能科学科の学生さんたちが、子どもさん向けの目の体操の動画を制作しました。
ご家庭で、子どもさんといっしょにやってみましょう。
めのけんこうたいそう おこさまバージョン ~にゃんこの目編~(外部サイト)
めのけんこうたいそう おこさまバージョン ~らいおんの目編~(外部サイト)
高齢者向けの眼の健康づくり教室を開催
令和元年9月に鯖江市高年大学にて、新潟医療福祉大学石井雅子教授による講演会を開催しました。約500人の受講生の皆さんに対し、眼の構造から加齢現象、眼の神秘に至る内容を楽しくご講演いただきました。
新潟医療福祉大学石井教授による講義
「盲点」について実際に体験する受講生の皆さん
丸岡南中1年生の皆さんが「眼育」を学びました
「眼育さばえ」研修の様子
令和2年10月30日に丸岡南中学校の1年生が、ふるさと地域学習「鯖江市SDGs研修」と題し、さばえSDGs推進センターに来られました。
研修では、鯖江市のSDGsに関する取り組みとして、「眼育さばえ」について学習しました。研修では、2050年には、人口の約50%が近視になるであろうと世界的にも社会問題化されている昨今、幼児期から目の健康に対する意識を高めてもらうための活動や、”めがねのまち”だからこそ取り組んでいくべき課題など、鯖江市のSDGs目標達成に向けて、「眼育さばえ」も深く関わりがあることをお話させていただきました。
子どもの視力低下が世界でも社会問題化しています
2050年、世界の人口の約50%が近視になる日がくる・・・
出典:こどもの近視情報サイト
今や、全世界で近視人口が増え続け、2050年には世界人口の約半数が近視になると推測されています。日本においても、近年の生活様式の変化により、小学生の3人に1人が視力1.0以下であり、子どもの近視が過去最高になっています。このような中、鯖江市は「めがねのまち」であるからこそ、目の健康に関する意識を高めてもらおうと「眼育」に取り組みました。
人間の情報の約8割が目から入ってくるといわれています。成長過程において8歳頃までには子どもの視力は完成されることから、鯖江市では、幼児期における視力不良の早期発見、早期治療は重要と考え、子どもたちに対する視覚に関する啓発活動や検査を行いました。その過程で、近年スマホやタブレットなどデジタルデバイスの過度の使用により、子どもたちの視力の低下が懸念され、保健指導をはじめとした対策が必要です。
今後、鯖江市では目の健康増進につながる活動だけでなく、眼鏡フレーム国内シェア96%を誇る「めがねのまち」として、デジタルデバイスが視覚に及ぼす影響や眼鏡による刺激抑制、近視予防の実証に向けて取り組んでいきます。そして、確固としたエビデンスのもと、将来「眼育」から、目の健康を守る鯖江の眼鏡・レンズを発信していきます。
民間団体 の眼育活動
NPO「みるみえる」は、
・弱視の早期発見早期治療の啓発活動
・読み書き、球技の苦手なお子さんの見え方の周知活動
・目の健康体操、スポーツビジョン、ビジョンヨガ
・高齢者の方々に、目の使い方の実技指導
などを行っており、めがねのまちさばえの「眼育」活動に参加しています。
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お問い合わせ
このページは、総合政策課が担当しています。
〒916-8666 鯖江市西山町13番1号(市役所本館3階)
総合政策課
政策推進グループ
TEL:0778-53-2263
さばえSDGs推進センター
TEL:0778-42-8938
FAX:0778-42-8939